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東京ブックランド 企画「胸にじーんと来る絵本」内容ご紹介


ご注文書のダウンロードと、企画に含まれる絵本をご紹介するページです。 ご注文書(pdfファイル)のダウンロードはこちら。

ご紹介の文章は、ポップなどとしてご自由にお使い下さい。また改変などもご自由にどうぞ。

 絵本のご紹介
Alexander and the Wind-Up Mouse

 ねずみのアレクサンダーは、人間の家族に大事にされている、おもちゃのねずみがうらやましくてなりません。僕もぜんまいの付いた、おもちゃのねずみになりたいな。その夢をかなえてくれそうな魔法のとかげがいるらしいと知ったアレクサンダー。でも思いがけない事件が起きて、おもちゃのねずみが決して幸せではないことを知ったとき、アレクサンダーはどうしたでしょうか。あたたかな思いやりのお話。

Badger's Parting Gifts

 年老いたアナグマが死んでしまったとき、友だちはアナグマを忍びながら、銘々が大切な贈り物を受け取っていたことに気づきます。誰かが死んでしまうことによって損なわれたものを、残された者たちはどのように取り戻して行けばよいかを、静かに教えてくれる作品。

Beegu

 墜落したUFOから這い出てきたのは、ながーい耳とみっつの目、レモン色の体のビーグ。目にするあらゆるものに話しかけますが、言葉は通じません。誰ひとりビーグになんか気をとめたりしてくれませんでしたが、「彼ら」だけは別でした。さて、ビーグを仲間に入れてくれた「彼ら」とは何だったでしょう。そしてビーグの運命は?切ないけれど、とっても素敵な結末がついています。

Buffy

 犬のバフィーは、手品師の助手をしていました。でも、ハーモニカが吹けたり、縄抜けができたりするバフィーは、師匠より有名になり、へそを曲げた師匠からお払い箱にされてしまいます。雨の街に放り出されたバフィー。でも、彼の前には思いがけない冒険が、その扉を開くのでした。ときに1ページすべてを使った大きめのイラストを配することにより、物語に緩急をつける手並みがとても鮮やか。悲しみと喜びの落差が大きく、心をしっかり揺らされます。

The Dot

 美術の時間が終わったのに、ヴァシュティーの目の前の画用紙には何も描かれていません。先生がやって来て、何かマークを書いてサインしてみて、と言うので、ヴァシュティーはフェルトペンの先を画用紙に思い切りたたきつけ、サインをして渡します。翌週の美術の時間、その絵は額に飾ってありました。これに力を得たヴァシュティーは、様々な色を使った点だけの絵を描くようになります。人から人へと、やさしい思いが受け継がれるお話です。

The Elephant and the Tree

 一本の木と一頭の象の友情のお話。胸を締め付けられるシーンの後、彼らは本当に幸せだったのでしょうか。深く考えさせられる一冊です。

The Gardener

 お父さんが職を失っているため、いつも不機嫌そうなおじさんに預けられることになった女の子、リディア。でも彼女はおじさんを笑わせたいと、長いことかけて家の屋上に庭園をつくります。彼女のもくろみはうまく行くでしょうか。ラストシーンには、本当に涙を誘われます。

The Gift of the Magi

 オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」。自己犠牲と深い愛のお話に、ツヴェルガーの繊細なタッチの挿し絵がつけられた作品です。テキストが、心のふるえを写し取るような手書き風の文字になっていて、読後感をひときわ余韻深いものとしています。

The Giving Tree

 原題をそのまま訳すと「与える木」。木と人間の交流のお話なのですが、木は与え続け、人間は与えられ続けます。木の自己犠牲の姿が美しいのと同時に、人間の身勝手さも強く心に残ります。絵本というメディアの可能性を広げた、シリアスな作品。

Half a World Away

 エイミーとルイは大の仲良し。合い言葉の「クーイー、エイミー」を叫べばエイミーは必ずルイのもとに駆けつけるし、「クーイー、ルーイー」と叫べばルイは必ずエイミーのところへやって来て、一緒に遊びます。ところがある日エイミーが、遠くへ引っ越して行ってしまいました。大声で呼べばエイミーに届くかな、という問いかけに、地球の反対側だから無理だよ、とママとパパ。でもおばあちゃんだけが、届くかも知れないよ、やってごらんと言ってくれます。さて満身の力を込めた「クーイー、エイミー」はエイミーに届くでしょうか。子どものまっすぐな思いの強さに、胸が熱くなる作品です。

The Heart and the Bottle

 世界に対する好奇心でいっぱいの女の子がいました。安楽椅子に座って本を開くパパからいろんなことを教えてもらい、一緒に星を眺めたり、海の不思議を探ったりしました。でも、その椅子に座る人がいなくなってしまった日、女の子は自分の心をガラス瓶に入れて、しっかりと守ることに決めます。それはまた、彼女の好奇心が固く閉ざされてしまった日でもありました。色、線、構図の伸びやかさ、お話の展開と込められた細やかな情緒、どれをとっても本当に美しい絵本です。

Heaven

 リリーのうちの犬、ディルが、ある朝荷造りを始めます。どこ行くの?と不安そうにリリー。ずっと上の方さ、とディル。天使が迎えにやって来て、残された時間は5分。なのにふたりときたら口げんかに懸命。痛いほどの愛を込めた、最後のけんか。時間だよ、と静かに天使が言いました。近しいものを失うということ。その悲しみと厳しさとをごまかすことなく見つめた作品です。

Home

 主人公の名はトレーシー。でも、彼女の姿がクローズアップされることはありません。実は、この絵本の本当の主人公は、トレーシーの部屋の窓と、そこから見える景色。彼女が生まれた日から、二年ごとの窓外の様子が、精巧な貼り絵で作られています。庭で両親にあやされる、生まれたばかりのトレーシー。小さなプールで水浴びをする、2才の彼女。雨の日に、庭にテントを張って遊ぶ4才の彼女。そうして24年の時が経ちます。長い時をかけて成長する女の子の物語と、ページに隠された両親の愛情を見つける絵本です。

How to Heal a Broken Wing

 傷ついた一羽の鳩を、ウィルという小さな男の子がうちへ連れて帰り、ママやパパと一緒に怪我を治して空に戻してやるまで。描かれているのはたったそれだけ。でもずしりと重い読後感を残す作品です。大きな絵と小さい絵を効果的に使い分けたり、わざととつとつとした口調で語ったり、影の感じと光の感じを描き分けてあたたかな生命をページに吹き込んだり、よく見るとたくさんの工夫が施してあることがその理由でしょう。最良の絵本だけが与えてくれる深い感動を味わうことができる傑作です。

I Love My Daddy

 パパは僕を起こしてくれます。パパは僕にご飯を食べさせてくれます。パパは僕の体を洗ってくれます。そしてぱちゃぱちゃ水をかけてくれます。パパは僕と遊んでくれます。たとえば追いかけっことか。パパは僕と一緒に、じっと座っててくれます。二人同時にあくびをすることもあります。くすぐったり、けがをしないように見守ったり、抱きしめたりもしてくれます。熊の親子が過ごすおだやかな一日を、見開きいっぱいを使ってのびのびと描いた作品。そのシンプルな語り口と挿し絵ののびやかさが、いつの間にか胸を熱くさせます。

Leon and Bob

 レオンはお母さんと二人暮らし。お父さんは遠いところに行っています。でも寂しくなんかありません。ボブがいるからです。ボブは誰にも見えませんがいつもレオンのそばにいて、レオンの話し相手になってくれます。ある日隣に男の子が越してきて、レオンは勇気を出して友だちになりに出かけますが・・・。ナイフのように鋭い悲しみと、体を突き抜ける喜び。絵本が奏でる最上質の情緒を、純粋に封じ込めた作品です。

Michael Rosen's Sad Book

 俺は寂しいんだよ。息子のエディーも死んじまった。寂しさについて話すことのできた母親も同じだ。寂しくて寂しくてシャワーを浴びながら叫んだり、誰かにひどいことをすることもある。でも、本当のところを言えば、寂しいのはエディーがいないからでも母親がいないからでもないんだ。寂しさってのはいつでもどこでも俺について回ってるんだよ。そんな彼に訪れるほんの小さな救いが、熱く胸に伝わって来る作品です。

My Beautiful Child

 お父さんとお母さんが子供に語りかけます。私たちはあなたに見せてあげたい。空がどんなに広いか。お花がどれほど完璧な形をしているか。毛布がどんなにあったかいか。あなたの泣き声がどんなに力強いか。あなたに知って欲しい、春の日のかぐわしい香りを、秋の落ち葉が手の平の中でたてる、くしゃっという音を。でも一番知って欲しいのは、あなたをどれほど愛しているかということ。親が子を思う、その祈りのようにまばゆい思いが、余すところなくそそぎ込まれています。

Once Upon an Ordinary School Day

 いつも通りありきたりな朝を迎えた男の子。ありきたりな朝食を食べ、ありきたりに歯を磨くと、ありきたりの学校へと出かけました。ありきたりの授業が始まるかと思いきや、教室の扉を開けて入ってきたのは新しい先生。モノクロの挿絵の中で、この先生の姿だけがカラーで描かれます。先生は生徒たちに音楽を聴かせ、何を感じたか自由に書いてご覧、と言いました。このことが、遙か高く遠いところにある鮮やかに色づいた世界へと、男の子を導くのでした。胸が締め付けられるほど美しいシーンを秘めた、すばらしい絵本です。

Someday

 お母さんが幼い娘に語りかける作品。あなたが眠っているとき、ときどき私はあなたが夢を見ているのを見守っている。そして私も夢見る。いつの日か、私はこの家のポーチに立って、あなたが手を振るのを、見えなくなるまで見送るだろう。あなたはこの家を振り返りながら、あんなに大きく感じられたものがどうしてこんなに小さく見えるのか不思議に思うだろう。そしてまたいつの日か・・・。語りに込められた情愛の深さに、胸を貫かれる思いです。

Susan Loughs

 スーザンは笑い、スーザンは歌う。踊ったり泳いだり、寂しがったり怒ったり、ときどきはいたずらしたりもする、とっても元気な女の子。最後のページにこうあります。「これがスーザン。スーザンのすべて。私とまるでおんなじ。あなたとまるでおんなじ。」そのコメントに付けられた挿し絵を、どうか注意深くご覧下さい。息が止まりそうな驚きが、さりげなく、ほんとに何でもないことのように置かれています。

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